BtoB企業の必須HP戦略

これからのBtoB企業がHPに打ち出す内容は これだけは必須!
1. 「誰の」ためのホームページか?明確にする
ウェブサイトの第一印象は、ビジネスの成否を左右します。特にBtoB企業の場合、訪問者の多くは特定の課題を抱える企業の担当者です。彼らがあなたのホームページにアクセスした瞬間、「このサイトは自分のためのものだ」と感じてもらうことが何よりも重要です。
自社の製品やサービスが、どのような業界の、どのような役職の人の、どのような課題を解決できるのかを明確に打ち出しましょう。「業界別ソリューション」や「職種別コンテンツ」といった形で、ターゲットごとにページを分けるのも有効です。
2. 「成功事例」を無休のプレゼンターにする
「当社の製品を使えばこんなに良くなります」と謳うだけでは、説得力に欠けます。そこで必要となるのが、具体的な導入事例です。
- 課題:導入前の顧客が抱えていた具体的な問題点。
- 解決策:どのように自社の製品やサービスを導入し、解決に至ったか。
- 成果:導入後に得られた数値的な効果(例:コスト削減率、業務効率化率、売上向上率など)。
顧客のリアルな声や、導入後の担当者インタビューを掲載することで、見込み客は「自分たちも同じように成功できるかもしれない」とイメージしやすくなります。導入事例は、あなたのビジネスの信頼性と専門性を証明する最高のコンテンツです。
3. 「専門性」をアピールするコンテンツマーケティング
自社のホームページを、単なる企業紹介の場ではなく、業界の専門家としての地位を確立する場へと進化させましょう。
- ホワイトペーパーやE-book:ターゲットが関心を持つであろうテーマ(例:業界の最新トレンド、課題解決のノウハウなど)について、深い知見をまとめた資料を作成し、ダウンロード形式で提供します。
- ブログやコラム:自社の専門家が執筆する記事を定期的に更新し、訪問者の知識欲を満たし、エンゲージメントを高めます。
- ウェビナーやイベント情報:オンラインセミナーや展示会への参加情報を掲載し、見込み客との直接的な接点を創出します。
これらのコンテンツを通じて、見込み客は「この会社は業界の動向をよく理解しており、頼れるパートナーだ」と感じるようになります。
4. 次の行動を促す「CTA(Call to Action)」の最適化
見込み客がホームページを訪れた後、次のステップに進んでもらうための明確な導線が必要です。
- 無料相談・デモ依頼:製品やサービスの詳細を知りたい見込み客のために、手軽に申し込める窓口を用意しましょう。
- 資料請求:いきなり相談するのはハードルが高いと感じる人のために、まずは気軽に資料を請求できるフォームを設置します。
- 問い合わせ:質問や疑問を持つ人たちのために、問い合わせフォームは常に分かりやすい場所に配置しておくことが重要です。
これらの要素は、単にホームページの機能を増やすだけでなく、あなたのビジネスと見込み客を結びつけるための重要な接点となります。
5. 採用を目的とするなら社員の顔出し
今や就職希望者の情報収集手段は、企業の公式ホームページや就職情報サイト、SNSなど様々です。その中でも企業の公式ホームページ内の掲載情報は就職希望者に対し特に重要な意味があります。企業概要、事業内容、採用情報、経営理念、採用担当者からのメッセージなどを確認できます。
就職希望者はあらゆる企業の公式ホームページを見比べ、自分にマッチしていそうな企業へエントリーを入れます。ここでのポイントは企業の公式ホームページがそもそもない、あったとしても時代にそぐわないデザイン・内容の公式ホームページは敬遠されがちだということです。
以下の内容にポイントを置けば、就職希望者が共感する内容になるのではないでしょうか?
- 社員の写真:どんな人がどんなシーンで働いているのか、写真なら画像1枚で多くを語れます。人が出ていることでぐっと親近感が高まります。
- 社員の声(インタビュー):会社の内容をリアルに自分の言葉で説明することで信頼感・共感度がアップします。動画なら、なおさらです。
- 会社代表の写真と激励文:会社の顔である代表から採用に関して熱量が感じられるのも、就職希望者には響きます。
BtoB企業に関わらず、採用を目的とする公式ホームページでは、いかに会社の雰囲気が伝わるかが重要です。社員の写真・声で就職希望者が入社後のイメージを膨らませることがエントリーに繋がる第一歩です。
一方で中小企業では、社員が公式ホームページに掲載された情報をきっかけに、思わぬ外部からのアプローチを受けるケースも見受けられます。こうしたリスクに備える意味でも、自社としてどこまでの社員情報を公開するか、あらかじめ基準を設けておくことが重要です。
これからのBtoB企業の公式ホームページは、単なる企業の顔ではありません。それは、見込み客の課題を解決し、信頼を築き、そしてビジネスを成長させるための強力なツールです。上記の5つの要素を戦略的に配置することで、あなたのホームページは24時間365日、あなたの代わりに顧客を獲得し続ける無休のプレゼンターとなるでしょう。
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TEXT BY コミュニケーションデザイン本部 O
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